Sigil*WAJINさんのアルバム「ゆるっとね」を聴いて

Sigil*WAJINさん(わじんさん)の2年半ぶりの新しいアルバムが完成した。個人的にも親しくさせて頂いているので、アルバムを発表することは知ってましたが、内容については全く知らされてなかったので、楽しみにしていた作品です。


わじんさんは、ありふれた日々の生活の中で、誰もがふと感じるつぶやきだとか冗談を、上手く作品に昇華させることができるアーティストです。詩については、これまでのそういった等身大の創作の流れを継承していますが、今回は、メロディについても、まるで最初につぶやいたその瞬間瞬間をそのまま音符にしたかのようで、とてもリアリティーを感じます。通常メロディを創作するときは、綺麗な音符の流れだとか、次のコード進行の流れなどを計算したりするものですが、そういった作業も彼女にとっては、装飾や虚構のひとつに過ぎないことなのかもしれません。アレンジについては、音色やフレーズ、音の質感に並々ならぬ試行錯誤と神経の集中の跡を窺うことができます。彼女の楽曲には、アルバムのライナーノーツに記載のとおり、多くの生楽器が使われていますが、生楽器と電子楽器との質感のブレンドは、永遠のテーマでもあり悩ましい問題だったことは想像に難くない。それが自然なアンサンブル、絶妙なマリアージュとなっていて、「ゆるっと」終始心地よかった。いろんなところが引っ掛かる、これまで以上に"らしさ"が色濃く出た楽しいアルバムだと思います。


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Songwriter/作詞作曲家 60年代のブリティッシュ・ロック、70年代のアメリカン・フォーク、80年代のテクノ・ポップに影響を受けて、映像が浮かんでくる詩、耳に残るメロディ、聴き飽きない個性的な楽曲作りを目指しております。

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