そにわじんさんのアルバム「みすゞ」を聴いて

曽庭亨次さんとSigil*WAJINさん(わじんさん)のユニット"そにわじん"のファーストアルバム。このユニットは、大正末期から昭和初期にかけて活躍した有名詩人"金子みすゞ"の詩に付曲するというところに大きな特徴がある。なので、アルバム名が「みすゞ」なのです。

心地のよい郷愁と逢魔が時に別次元に迷いこんだかのような不思議な世界観。

曽庭さんが作るサウンドにわじんさんが唄その他の楽器でうまく呼応しているように感じます。ふたつの個性、ふたつの信頼がうまく絡みあった素敵なキャッチボール、アンサンブルです。トラッドフォーク、琉球民謡、ビーチボーイズのペットサウンズ、戸川純のゲルニカ、寺山修司の天井桟敷などの雰囲気を垣間見る(聴く)ことができ、構成や和音も凝っているので、音楽通が聴いても思わずにまっと微笑んでしまう内容だと思います。クリアな音も温かさとの塩梅がとても良い。金子みすゞの詩を、現代の人たちや後世の人たちに伝えていくという意味においても、親しみやすく大変意義のあるアルバムだと思います。

※送料込みで1200円

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Songwriter/作詞作曲家 60年代のブリティッシュ・ロック、70年代のアメリカン・フォーク、80年代のテクノ・ポップに影響を受けて、映像が浮かんでくる詩、耳に残るメロディ、聴き飽きない個性的な楽曲作りを目指しております。

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